第15回目となる全国燗酒コンテスト(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会 後援:日本酒造組合中央会)は、
8月1日(火)に学士会館(東京都千代田区)で唎酒審査会を行いました。
下記参照
厳正な審査の結果、最高金賞42点、金賞206点、合計248点を選出いたしました。
最高金賞の受賞社は、下記日程で表彰式を行いました。
日時 10月12日(木)13時
会場 九段会館テラス(千代田区九段南1丁目6-5) https://kudan-tokyo.jp/access/
部門名 審査温度 |
部門規定 | 出品数 | 最高金賞 | 金賞 | 合計 | 入賞率 |
---|---|---|---|---|---|---|
お値打ちぬる燗部門 45℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
181 | 9 | 48 | 57 | 31% |
お値打ち熱燗部門 55℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
195 | 10 | 49 | 59 | 30% |
プレミアム燗酒部門 45℃ |
720ml 1,100円超(税別)かつ 1.8L 2,200円超(税別) |
327 | 17 | 82 | 99 | 30% |
特殊ぬる燗部門 45℃ |
にごり酒・古酒・樽酒・山廃生酛系など | 105 | 6 | 27 | 33 | 31% |
合計 | 808 | 42 | 206 | 248 | 31% |
今回の52名の審査員の方々
全国燗酒コンテスト2023(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会)は、10月12日に九段会館テラス(東京都千代田区)に於いて、本年の最高金賞表彰式を行いました。
シンガーソングライターで好酒家でも知られているなぎら健壱さんから出席された24社の蔵元にトロフィーを渡して受賞を祝いました。
またミスSAKE2023の山田琴子さんに表彰をサポートしていただきました。
日本酒のもっとも重要な特徴は温めても冷やしてもおいしく飲めることです。世界にはビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカなどさまざまな酒がありますが、飲用適温の幅広さは日本酒が群を抜きます。すでに平安期には温めて飲んだ記録があり、江戸期以降は「燗」で飲むことが主流になりました。
日本酒は温めるとうまみが増し、味わいが柔らかく膨らみます。油脂を溶かしてさらりと流し、料理を引き立てます。燗酒が究極の食中酒と呼ばれる所以です。また、燗酒は徳利や盃などの酒器を発達させ、豊かな酒文化を育みました。
冷やしておいしい吟醸酒や生酒が普及しはじめたのは1980年ごろのこと。今からおよそ30年前でした。フレッシュで華やか、繊細な味わいは人々を魅了しましたが、「上質な酒は燗をしない」と誤解も広がります。そして、こうした誤解を解こうとするかのように、一部の専門機関が燗酒での酒質審査に着手しました。
全国燗酒コンテストはこれを引き継ぐ、専門家による厳正な審査会です。「温めておいしい酒」を周知することによって、「燗」という日本酒ならではの魅力をアピールすることを目的としています。上質な酒にも燗映えするものがたくさんあります。ぜひ、さまざまな温度で日本酒を味わい、ワインとはひと味違った料理とのペアリングをお楽しみください。