第14回目となる全国燗酒コンテスト(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会 後援:日本酒造組合中央会)は、
8月9日(火)に学士会館(東京都千代田区)で唎酒審査会を行いました。
下記参照
厳正な審査の結果、最高金賞46点、金賞229点合計275点を選出いたしました。
最高金賞受賞蔵元にトロフィーを授与する表彰式を10月12日に都内で実施いたします。
部門名 審査温度 |
部門規定 | 出品数 | 最高金賞 | 金賞 | 合計 | 入賞率 |
---|---|---|---|---|---|---|
お値打ちぬる燗部門 45℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
227 | 12 | 57 | 69 | 30.4% |
お値打ち熱燗部門 55℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
233 | 12 | 60 | 72 | 30.9% |
プレミアム燗酒部門 45℃ |
720ml 1,100円超(税別)かつ 1.8L 2,200円超(税別) |
343 | 17 | 88 | 105 | 30.6% |
特殊ぬる燗部門 45℃ |
にごり酒・古酒・樽酒・極甘酒など | 94 | 5 | 24 | 29 | 30.9% |
合計 | 897 | 46 | 229 | 275 | 30.7% |
今回の44名の審査員の方々
全国燗酒コンテスト 2022(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会)は、
10月12日(水)に学士会館(東京都千代田区)に於いて、最高金賞の表彰式を開催しました。
受賞蔵元の中から25社の方にご出席いただき、盛大な会にすることができました。
日本酒のもっとも重要な特徴は温めても冷やしてもおいしく飲めることです。世界にはビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカなどさまざまな酒がありますが、飲用適温の幅広さは日本酒が群を抜きます。すでに平安期には温めて飲んだ記録があり、江戸期以降は「燗」で飲むことが主流になりました。
日本酒は温めるとうまみが増し、味わいが柔らかく膨らみます。油脂を溶かしてさらりと流し、料理を引き立てます。燗酒が究極の食中酒と呼ばれる所以です。また、燗酒は徳利や盃などの酒器を発達させ、豊かな酒文化を育みました。
冷やしておいしい吟醸酒や生酒が普及しはじめたのは1980年ごろのこと。今からおよそ30年前でした。フレッシュで華やか、繊細な味わいは人々を魅了しましたが、「上質な酒は燗をしない」と誤解も広がります。そして、こうした誤解を解こうとするかのように、一部の専門機関が燗酒での酒質審査に着手しました。
全国燗酒コンテストはこれを引き継ぐ、専門家による厳正な審査会です。「温めておいしい酒」を周知することによって、「燗」という日本酒ならではの魅力をアピールすることを目的としています。上質な酒にも燗映えするものがたくさんあります。ぜひ、さまざまな温度で日本酒を味わい、ワインとはひと味違った料理とのペアリングをお楽しみください。